津田水引折型 津田水引折型 結納 金封 水引細工・水引作品 ニュース オンライン販売

加賀水引「本物」を材料から製作 質感にこだわり専用機械開発

石川の稀少伝統工芸品の一つ「加賀水引細工」の老舗店「津田水引折型」(金沢市石引 2丁目)が17日までに、これまで県外の産地から仕入れていた材料の水引を自前で作り 始めた。産地が衰退し、良質の材料が手に入りにくくなっていたためで、3年かけ専用機 械を開発した。微細な質感にこだわり、金沢で材料製作から細工までを行う本物の「加賀 水引」で、ブランド力を高める。  加賀水引細工で使われる水引は、細いこよりに色糸を巻き付けて作られる。県外産地で 職人が減少し、品質がそろわなくなったため、同店4代目の津田宏さん(54)が自力で 用意することを思い立った。  津田さんは県内外の繊維関係業者に相談。金沢市内の繊維卸業者の協力を得て、こより に糸を自動で巻き付ける機械を開発した。昨年11月の完成後、巻く力やスピードで微妙 に質感が変わるため、何度も改良を繰り返した。  自作の水引は、芯がしっかりとしたなめらかな質感を実現し、立体的な細工をより美し く表現できるようになった。市販品では90センチに統一されていた長さも120センチ まで伸ばせるようになったほか、好みの色で水引を作れるため、作品の幅が広がるという 。  伝統工芸の産地では、コストダウンのために安い原料を国外から仕入れる傾向が強まる 中、津田さんは「いい物を作り続け、本物の加賀水引を後世にしっかり伝えていきたい」 と語った。

【北国新聞】http://www.47news.jp/CI/201005/CI-20100518-00018.html


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石川県産水引 金沢産水引 の水引生産用 水引製作機械